東日本大震災追悼事業を行いました
2024年3月9日、日本基督教団石巻栄光教会にて、東日本大震災追悼行事が執り行われました。以下、東日本大震災追悼事業委員長からの報告となります。
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東日本大震災から13年を数え、14年目に入りました。
本会の活動は、東日本大震災の被災支援にきっかけを持ちます。
震災で犠牲になられた方、被災後の苦しみの中にあられる方、
生活を大きく変えざるを得なかった方、そういった方々に何ができるのかを、
わたしたちはこれまで模索してきました。
微力な働きに過ぎないものでしたが、なおその中で受け取った経験と想いは、
わたしたち会の財産に他なりません。
今年も東日本大震災追悼事業を会として行わせていただき、
震災の経験をわたしたちは想い起しました。
また会全体を通して、東日本だけではなく、各地の災害、
あるいはこの13年に起こった様々な災害や紛争を想い起こしました。
そういった方々のことを祈らせていただくことが、
震災の時に祈っていただいたわたしたちにできる、
最も大切なことであるように思うのです。
今年の会は、会員であられる
川上直哉牧師の日本基督教団石巻栄光教会を会場に行いました。
会場をご協力してくださいました教会の皆様に感謝をいたします。
会は主に2つに分けて行われました。
前半は、石巻市雄勝町で活動されている私設の公園
「雄勝ローズファクトリーガーデン」の
共同代表・徳水博志さんにお話を頂戴しました。
震災時、徳水さんは、雄勝小学校の教員をしておりました。
雄勝小学校の隣の小学校は、大川小学校です。
徳水さん自身は辛くも津波を逃れることができましたが、
何名もの児童が命を落とされました。
学校もすべて津波によって押し流されてしまいました。
そしてお義母さまやご親戚も奪われてしまったのです。
しかしそこから徳水さんは地域の中での復興を志されます。
そうして多くの協力者を得てともに作られた場所が
「雄勝ローズファクトリーガーデン」です。
そこに至るいきさつ、これからの展望をお話しくださいました。
徳水さんは学生時代からの篤信のキリスト者でもあります。
苦しみの経験の中で、
しかしいかにして、自らが聖書の言葉に力づけられたのか。
立ち上がらせられたのか。
そんなことをお話しくださいました。
これはきっと「聖書」のところをさまざまな言葉に代えて、
わたしたちそれぞれが経験していることのように思われました。
その後、祈りの時を持ちました。
川上直哉牧師が進行をくださいまして、共に祈りました。
祈りの中で、3分ほどの沈黙の時間がありました。
この沈黙の中に、わたしは多くの声を聞いたように感じました。
震災の経験から培われた言葉、沈黙から生まれた言葉は、
きっとそれぞれの今の現場に出ていく中での力になる。
そう感じました。
本会は2024年度も活動を継続していきます。
新しい年を迎える中で、
特に言葉を失うほかないような中に置かれている人の隣にいさせていただく中で、
今日のような祈りを、常に自らのうちにおいて、
お手伝いをさせていただきたいと願います。
来年度もどうぞよろしくお願いいたします。
また、2025年にも、続けて追悼事業を行っていきたいと考えております。