東日本大震災追悼行事を行いました

東北臨床宗教師会は、去る2025年2月24日に、東日本大震災追悼の儀礼を行いました。会場は、当会会員の奥原幹雄師が副教会長を務める金光教気仙沼教会でした。気仙沼教会は、気仙沼市役所にほど近い高台の途中にあります。2011年の東日本大震災の際、教会のすぐ下まで津波が押し寄せました。かろうじて津波の被害を逃れた教会は近隣住民の避難所、そしてボランティアセンターとしての活動を展開されることとなりました。その後も、気仙沼でのつながりを活用されつつ、さまざまな人道支援、子ども支援、新型コロナ禍を超えて、子ども食堂、地域食堂の活動を続けておられます。今回、気仙沼教会で追悼の祈りを共に捧げることができましたことを心から感謝いたします。
追悼の会は、参加者それぞれの宗派のやり方で儀礼を行うことで進められました。
まずはじめに、阿部(キリスト教プロテスタント)が聖書を朗読し、それに基づいて講話し、祈りを捧げました。
東日本大震災が発生した午後2時46分を中心に数分の黙とうを共に持ちました。
その後、佐藤徳郎師(浄土真宗木辺派)、坂本顕一師(曹洞宗)がそれぞれ読経して下さいました。震災でいのちを落とされた方、多くのものを失われた方、復興の中で歩まれている方々への祈りが込められたものでした。
会の最後は、会場を提供してくださいました金光教気仙沼教会の奥原師が、金光教の祈りを導いてくださいました。毎年教会で、信徒の皆さまと祈られている東日本大震災の祈りをご紹介くださり、出席者で共に祈りました。復興の中で、問題は多くあります。沿岸部の街並は大きく変わりました。奥原師は故郷のそんな変化の只中に14年おられました。これからも気仙沼教会の働きは続けられていきます。そんな中を共に生きていくために祈られている言葉であるように、わたしには感じられました。
諸事情で、3月11日と離れた日の開催となり、広報、準備も不十分な中でしたが、参加者のご協力で2025年も共に追悼をすることができましたことを感謝いたします。
東日本大震災追悼事業委員会 委員長 阿部頌栄




